青磁罅焼茶巾盥 せいじひびやきちゃきんたらい

工芸品 陶磁 / 江戸

  • 佐賀県
  • 江戸時代末期(19世紀)
  • 磁製 大川内焼
  • 高さ7.6cm 口径24.5cm
  • 1口
  • 佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
  • 公益財団法人鍋島報效会

茶巾盥とは水屋用具のひとつで、茶巾・茶筅・箸を浸け置きしたり、洗う時に使用するたらいのこと。罅焼は焼成時に陶土と釉薬の収縮率の違いにより罅が入るもので、その後、使い込むことにより罅に色がつくようになるが、本作は焼成後、人為的に罅に墨をしみこませて着色したものと推測される。鍋島焼の青磁罅焼は作例が少ないが、佐賀藩主鍋島家には本作のほかに同時代、同仕様の茶碗・水指・丁子風炉が伝わる。10代佐賀藩主鍋島直正が弘化3年(1846)、佐賀城下郊外に設けた別邸の神野御茶屋で用いた御道具のひとつ。

青磁罅焼茶巾盥 せいじひびやきちゃきんたらい
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