小杉丸山遺跡 こすぎまるやまいせき

史跡 / 中部 

富山県
射水市
指定年月日:19900308
管理団体名:
史跡名勝天然記念物

 富山平野の西部には射水平野が広がり、その南側には射水丘陵が起伏に富む姿で樹枝状に伸びている。この丘陵には古くから人々の生活の跡が印され、とくに古墳時代から平安時代にかけては須恵器窯・製鉄炉・炭窯、あるいは集落・古墳が多数営まれ、大規模な手工業生産地であったことを物語っている。
 この地域は富山県の流通業務団地計画に伴い、昭和五十二年から事前の発掘調査が実施されてきた。このうち、丘陵の南西部に位置する小杉丸山遺跡は、昭和五十七・五十八年に本調査が行われ、その結果保存が決定された後、保存計画策定のために昭和五十九・六十年も継続して周辺の確認調査が実施された。
 遺跡は主に、丘陵が狭く南に延びる部分に所在する窯跡を中心とした遺構と、丘陵北東部の古墳群からなるが、旧石器時代から江戸時代までの多くの時代にわたって、九八〇〇平方メートルに及ぶ大規模な複合遺跡が営まれた。とくに飛鳥時代後期(七世紀中頃から後半)には、丘陵の西斜面の中程に瓦と須恵器を生産した一号窯が営まれ、丘陵頂部まで竪穴住居二四軒と段状遺構五か所が取りまく。また、一号窯から八〇メートルほど離れた反対側に当たる丘陵先端部の東斜面には須恵器を生産した二・三号窯が確認されている。さらにこの丘陵の裾部を取りまく谷部には一・五メートル前後の厚さの良質な粘土層が広がり、沢に沿って多数の粘土採掘坑が、西側に約二五〇メートル以上、東側に八〇メートルほど続く。
 一号窯は斜面に向かって地山を掘りさげ、スサ入り粘土で天井を構築した半地下式で無階無段の窖窯である。窯体の全長は約七・三メートル、幅一・五メー…

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