太刀〈無銘一文字(山鳥毛)/〉 たち〈むめいいちもんじ(やまとりげ)〉

工芸品 / 鎌倉

  • 一文字
  • 岡山県
  • 鎌倉
  • 鎬造、庵棟、鋒猪首となり、腰反り高く、踏ん張りがある。鍛は板目、淡く乱映り立つ。刃文は重花調の大丁子乱れでほとんど鎬におよび、足葉頻りに入り変化極まりなく、腰元、物打下は特に沸強くつき金筋かかり、帽子は表は張って大きく乱込んで返り、掃きかけかかり、裏は乱れ込みとなる。表裏に棒樋を茎先まで掻き流す。茎は生ぶ、勝手下がりの鑢目がつき、銘はない。
  • 刃長79.1 反り3.3 元幅3.5 先幅2.2 鋒長3.3 (㎝)
  • 1口
  • 備前長船刀剣博物館 岡山県瀬戸内市長船町長船966
  • 重文指定年月日:19400503
    国宝指定年月日:19520329
    登録年月日:
  • 国宝・重要文化財(美術品)

日光一文字と並ぶ作で、備前一文字派盛期の作風と力を存分に発揮した太刀である。刃文が最も大模様に乱れて刃中の変化に富んだ作である。号は、一説にその刃文が山鳥の羽毛に似ているからというが、他にも説があって明らかでない。上杉謙信および景勝の愛刀として上杉家に伝来したもの。

太刀〈無銘一文字(山鳥毛)/〉

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