短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)/〉
たんとう〈むめいまさむね(めいぶつくきまさむね)〉
工芸品 / 鎌倉
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正宗
- 岡山県
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鎌倉
- 平造、三ッ棟、内反、尋常の短刀。鍛板目肌よくつみ、地沸厚く地景頻りに入る。刃文湾れに互の目交じり、足葉よく入り、匂深くやや荒目の沸叢につき、砂流金筋かかる。帽子乱込み掃きかけ、乱れて長く焼き下げる。彫物裏に腰樋を掻流す。茎生ぶ。先剣形、鑢目勝手下がり、目釘孔二、無銘。
- 身長24.8㎝ 元幅2.3㎝
- 1口
- 財団法人林原美術館 岡山県岡山市北区丸の内2-7-15
- 重文指定年月日:19370525
国宝指定年月日:19570219
登録年月日:
- 株式会社林原
- 国宝・重要文化財(美術品)
生ぶ茎無銘の正宗の短刀。正宗の作には有銘のものが少なく、他に数口の有銘の短刀がある。本短刀は同作中特に出来が優れ、かつ健全である。もと九鬼長門守の所持であったことから本号があり、享保名物帳に所載がある。