木造千手観音立像
もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう
彫刻 / 平安
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平安
- 1躯
- 重文指定年月日:19720530
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 加茂神社
- 国宝・重要文化財(美術品)
檜の一木造り、四十二臂の千手観音像である。胸や腰に十分の厚味をもたせながら胴を著しく細くつくる体貌がこの像の特色といえ、面幅が広く顎の引きしまった顔、幅の広い波と小波とを交互に刻む衣のひだや裳裾に渦文をあらわすなど古様を踏襲するところも多いが、浅く刻む目鼻立ちやおだやかな衣部の彫法から考えて、その制作は平安後期(十一世紀)に位置づけられよう。若狭地方の仏像中でも注目される作品の一つといえる。