工芸品 / 鎌倉
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鎌倉 / 1288
- 白銅鋳成。大形の鏡で、表は錫鍍金を施し、裏は中央に蓮台上輪宝に独鈷杵を立て、その上に蓮台上に火焔宝珠付三面宝珠を飾り、薄肉で鋳出している。三面宝珠にはそれぞれ東・招・西の文字を刻し、また、裏面に銘文を刻している。
- 径49.0 縁厚0.5 (㎝)
- 1面
- 重文指定年月日:19760605
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 室生寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
この鏡は神仏習合を表わした御正体で、伊勢大神宮、太玉神、春日神をまつり、さらに三面宝珠の中に東・招・西の刻銘のあるのは、東大寺、唐招提寺、西大寺の舎利信仰との関連をあらわしたものであろう。鎌倉時代の特異な作例で、製作は精緻である。