梵鐘 ぼんしょう

工芸品 / 鎌倉

  • 千葉県
  • 鎌倉 / 1264
  • 1口
  • 千葉県長生郡長柄町長柄山414
  • 重文指定年月日:19760605
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 眼蔵寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 鋳銅。肩よりゆるい曲線が広がり、中帯上辺より垂直に下る。竜頭は火焔宝珠、珠文帯付の宝珠を頂き、左右双頭が下面して笠形の上面を噛む。上帯は連続飛雲文、下帯は唐草文を鋳出し、乳の間には乳を設けず、各区に蓮台上の円相内に種子で胎蔵界四仏を鋳出す。池の間一区に銘文を刻している。
 関東では鎌倉時代になると漸く梵鐘があらわれ、地元の鋳物師の名作も少なくない。大工広階重永もその一人で、その住地は上総国刑部郡である。竜頭の作行は俊勁で、総体に鎌倉時代の特色が強く、乳の間の特異な文様など製作も優れている。

梵鐘

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