工芸品 / 鎌倉
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鎌倉 / 1321
- 1口
- 重文指定年月日:19760605
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 日本寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
鋳銅。肩よりゆるい曲線で広がり、中帯上辺より垂直に下る。竜頭は高く、中央に蓮台・火焔宝珠を頂き、笠形に円柱を立てて噛む。乳の間は四区で、四段四列に乳を配し、池の間四区の各区に銘文を刻す。銘文によると元亨元年下野国佐野の天宝寺の鐘として大工卜部助光が造り、永徳二年に鎌倉の浄妙寺へ移ったことがわかる。その後現在の日本寺の有となった。作者助光は天命の鋳物師卜部氏で、これは同系鋳物師の在銘最古の作例である。鎌倉時代の特色が強く資料的にも貴重なものである。