歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉
大和物語は平安時代中期に成立した和歌物語で、この九州大学本はその鎌倉時代後期の古写本である。帖末の本奥書によれば此本の藍本は美濃権守勝命、即ち歌人として聞えた藤原親重の進上本によって、正治二年八月、光阿弥陀仏が書写したものであったことを伝えている。大和物語の流布本は藤原定家の校訂を経たものであるが、この九州大学本は諸本中最も時代の溯る書写本奥書を有し、異本系の現存最古写本として大和物語の古態を伝えている。
栄花物語
住吉物語
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