民俗 無形民俗文化財
- 選定年月日:19711111
保護団体名:吉浜鹿島踊保存会
- 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
この芸能は、神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜の素鵞神社の祭礼(八月二日)に行なわれる芸能で、白丁姿で右手に扇、左手に幣束を持った踊り手の中に、太鼓役一人、鉦役二人、黄金柄杓・日月・たたら棒を持った役の者がさらに加わる。これに裃をつけ、青竹を手にした警固の役がつく。
踊り手は、太鼓と鉦の囃子と歌につれて、隊形を円陣から横隊に、横隊から円陣にと変形しながら、扇と幣束を動かして踊って行く。
もと疫神送りの踊が、洗練された形で残ったもので、地方的特色の顕著な芸能である。