曜変天目 ようへんてんもく

工芸品 陶磁 / 

  • 建窯
  • けんよう
  • 中国
  • 南宋時代
  • 高6.7㎝ 口径11.8㎝ 底径3.9㎝
  • 一口
  • 東京都港区南青山6-5-149
  • 根津美術館
  • 重要美術品

口縁下でわずかに締まり、口縁を端折りにした典型的な天目形の碗である。内箱の蓋表に「曜変」と小堀遠州の筆になる金粉字形の書付があるが、むしろ油滴と分類されるべきとの見方もある。
黒いきめの細かい土で丁寧に成形され、漆黒釉が厚く掛けられている。釉は流れれて下方に溜まり、内外ともに片身には斑文が大きく出て、青貝のような輝きと光彩を見せるが、他面には油滴のような斑が細かく一面にあらわれている。この窯中の焼成の変わりめの部分は、青みのある銀色に輝くような釉調を見せ、見込みの茶溜りの部分にも青白みのある斑があらわれている。覆輪はない。
天目台は、尼崎台として知られるもので、薄く成形され、黒漆を薄く塗るが、光沢がしっとり美しい。口縁など縁には金属の覆輪を掛け、内側には朱塗で百足のような印が記されている。

曜変天目 ようへんてんもく

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