工芸品 / 宋
- 大阪府
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南宋
- 器形は建戔形で、高台は低く小さい。内外に厚く黒釉がかかり、これに俗に油滴とよぶ粒状の斑文が散り、光沢を放つ。外側腰付近で露胎になり、鉄分を含んだやや粗い土で、堅く焼き締まり、黒灰褐色を呈しているのが分かる。口縁に金複輪をめぐらす。
袋 白地二重蔓小牡丹金襴、萌葱地花文唐草金襴
- 高7.0㎝ 口径12.3㎝ 高台径4.3㎝
- 1口
- 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
- 重文指定年月日:19310119
国宝指定年月日:19510609
登録年月日:
- 大阪市
- 国宝・重要文化財(美術品)
黒褐色の素地、漆黒の天目釉、器形、作風に建盞の特徴がよく現れている。内外全面に俗に油滴とよんでいる粒状の斑文が散布し、その部分だけ金属的な光沢を放っている。本碗は、雲州松平家の油滴とともに油滴の双璧とされている。結晶が大柄で、内外全面にぴっちりとある油滴が実に見事である。縁に金覆輪をめぐらし、漆の天目台を三箇伴っている。