曜変天目茶碗 ようへんてんもくちゃわん

工芸品 / 

  • 大阪府
  • 南宋
  • 素地は鉄分の多い灰黒色の陶胎。これに光沢のつよい漆黒の釉薬が厚くかかり、腰以下は露胎である。形は口辺が捻り返しとなり、腰がすぼみ、高台の小さく底の削り込みの浅いいわゆる天目形。漆黒の釉面に粒状の斑文が一面に浮かび、そのまわりが暈状に玉虫色の光沢を放っている。縁に金覆輪をめぐらす。
  • 高6.8 口径13.6 高台径3.6 (㎝)
  • 1口
  • 大阪市都島区網島町10-32
  • 重文指定年月日:19530331
    国宝指定年月日:19531114
    登録年月日:
  • 公益財団法人藤田美術館
  • 国宝・重要文化財(美術品)

もとは水戸徳川家に伝わった天目茶碗。静嘉堂、龍光院の曜変天目茶碗と並んで曜変中の三絶とされている。曜変は稲葉天目ほど鮮やかではないが、内外両面に美しい曜変のあるのは本茶碗だけで、大名物として古来とくに珍重されたものである。

曜変天目茶碗

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