浄土寺浄土堂(阿弥陀堂) じょうどじじょうどどう(あみだどう)

建造物 宗教建築 / 鎌倉

  • 兵庫県
  • 鎌倉前期 / 1192
  • 桁行三間、梁間三間、一重、宝形造、本瓦葺
  • 1棟
  • 兵庫県小野市浄谷町
  • 重文指定年月日:19010327
    国宝指定年月日:19520329
  • 浄土寺
  • 国宝

浄土寺浄土堂(阿弥陀堂) 一棟

 浄土寺は東大寺の播磨別所として重源(一一二一~一二〇六)が建立したところである。浄土堂はその中心となる建物であって建久三年(一一九二)の建立になる。堂は桁行三間、梁間三間、宝形造であるが、柱間が非常に大きいので、出入口の部分では小脇柱を立てて、中央部に桟唐戸を入れる。紐物に挿肘木を用い、斗の配置は自由であり、断面円形の丸桁で隅だけ扇となった垂木をうけている。また中備には遊離尾垂木を用いている。軒は反がなく直線で、垂木先には鼻隠板を打つ。内部はすべて天井を張らず化粧屋根裏として、断面円形の虹梁と大瓶束とを用いた力強い架構法を現している。以上のごとくこの堂はその様式がきわめて特異である。これは重源が輸入した新様式で、大仏様の特徴であって、浄土堂は大仏様の最も純粋な遺構として重要である。

【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

浄土寺浄土堂(阿弥陀堂) じょうどじじょうどどう(あみだどう)

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