太刀〈銘久国/〉 たち〈めいひさくに〉

工芸品 / 鎌倉

  • 久国
  • 東京都
  • 鎌倉
  • 鎬造、庵棟、小切先、反高く踏張りのある姿は時代の特色を示し、小板目の約つた地沸の深い映りの立った地がねは、この工と系統の特色であり、双文は小沸本位の中直に小乱交り小足よく入り所々に打ちのけ砂流かかり、帽子は浅く湾たれて僅かに返り掃掛ごころがある。生ぶ茎の表に「久国」と細鏨の二字銘がある。
  • 長二尺六寸五分五厘 反一寸 元幅九分 先幅五分五厘 鋒長九分
  • 1口
  • 東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
  • 重文指定年月日:19311214
    国宝指定年月日:19510609
    登録年月日:
  • 国(文化庁)
  • 国宝・重要文化財(美術品)

優美で均整のとれた太刀姿で、精緻な鍛えに明るく冴えた表現豊かな波紋を焼いている。山城国粟田口派を代表す刀工である藤次郎久国は、後鳥羽院番鍛冶の一人とも伝えられる。有銘作の遺例は少なく、ほぼうぶな状態を保つ完存品として貴重である。

太刀〈銘久国/〉 たち〈めいひさくに〉

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