木造釈迦如来及両脇侍坐像

彫刻 / 平安

  • 平安
  • 3躯
  • 重文指定年月日:19760605
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 常信寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

檜材、一木割矧造の像で、その構造は平安後期通途のものであるが、像内に漆箔を施す丁寧な作りであることが注目されよう。穏やかで整った像容にも、一見してこの頃の風がうかがわれるが、比較的肉付けが豊かで、胸部から腹部にかけては程よく引きしまり、膝は厚目で、そこに畳まれた衣文にもはたらきがある。脇侍像が騎【の】る獅子及び象は、筋肉やたてがみ等を写実的に、あるいは装飾的につくる後代のものとは異なり、簡潔な表現のうちに自ら当代の繊細温和な趣きを示している。台座・獅子・象までほぼ完存している都風の美作として貴重である。

木造釈迦如来及両脇侍坐像

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