工芸品 / 唐
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唐
- イ:赤地に縹と淡い黄色を配して花卉唐草文を織出した二幅の錦を縦に縫い合わせて額装。
ロ:赤地を二重格子繋文で区画し、縹、黄、白、緑などの色糸を用いて格子の内側中央に円花文を置き、各格子の辻に小花文を織出した二幅の錦を縫い合わせて額装。
ハ:左右それぞれ1箇所に縫目のある長手の錦と、その間に形が異なる断片十枚を集貼する。赤地白虎朱雀円文錦とその円外に対馬文を配した小断片一枚のほかはすべてロと同じ文様の錦。
- イ:長180.3 幅64.5
ロ:長120.6 幅51.8
ハ:長111.2 幅56.6 (㎝)
- 3面
- 重文指定年月日:19531114
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 法隆寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
三面とも上代織技の精緻をうかがえる錦で、現存する類品の中でも長大のものといえる。ロの一面中に見られる小断片類は、器物などに仕立てられたものの断片と認められる。イの一面に見られる縦の縫い目は、左右二枚の褪色度合いがほぼ共通しており、当初のものと推測される。