染付牡丹唐草文大皿
そめつけぼたんからくさもんおおざら
工芸品 / 元
- 大阪府
-
元
- 円形鍔縁をつけた大皿で、白色の磁胎に染付で牡丹唐草文を描き、主要部は染付の下に線彫を施し調子を深める。その上に透明釉がかかるが、高台底裏のみ露胎で、赤味を帯びる。見込み円形平底の圏線内には、様々な角度から描かれた四個の牡丹の花と、そのまわりに蔓・葉をめぐらした図様が表される。この図様を中心に、この周りには牡丹唐草文を回転文風に配しているが、裏面にも同じような文様が描かれ、鍔縁には唐草連続文を隙間なくうめる。
- 径44.5 高7.5 高台径26.9 胴高0.9 (㎝)
- 1枚
- 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
- 重文指定年月日:19730606
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 大阪市
- 国宝・重要文化財(美術品)
白色の磁胎に染付で牡丹唐草文を描いた大皿である。これに描かれた牡丹唐草文は典型的な中国・元の特色をあらわし、花は大きく、葉先が鋭く尖って、器形によく調和している。焼き上がりも非常によくコバルトは美しく発色しており、元の染付の大皿の中でもすぐれた作である。