工芸品 / 明
- 大阪府
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明
- 白色磁胎。全面に透明釉をかけ、高台底裏は露胎。十六花形の鍔縁をもつ大形の盤。見込み円形平底の圏線内には、枇杷の枝にとまり、実をついばむ尾長鳥を写生風に描く。側面は浅い鎬立ち十二間に分かち、枇杷、柘榴枝文を配し、鍔縁の上面には牡丹唐草文、その下面には波頭文帯を描く。外側面の十二間には菊枝文を配し、染付で表す。
- 口径50.5 高10.5 高台径35.4 (㎝)
- 1口
- 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
- 重文指定年月日:19720530
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 大阪市
- 国宝・重要文化財(美術品)
十六花形の鍔縁【つばぶち】をもった大形の盤で、見込には枇杷の枝にとまり、実をついばむ尾長鳥を画いている。中国明時代初期の永楽年間(一四〇三~二四)頃の作とみられる。雄大な作柄・文様ともに時代の特色が強くあらわれた典型的な作例である。世界に現存する同類中最も優れたものの一つである。