工芸品
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高麗 / 1245
- 鋳銅、片面式大形で三耳の鐶座を付した金鼓。表は甲盛が低く、紐帯で三区に分け、中央部は八葉重弁の撞座で、蓮肉に九個の蓮子を、蓮弁には胎葉形を飾る。中区素文帯で上部に左記十行の後刻銘がある。外区は蓮華唐草文を四単位連続し薄肉で陽鋳する。方には三箇所に半円形耳を鋳出し、左側面に一行十九字の刻銘がある。裏面は縁周りを幅広くとり、雲文六個を鋳出し、中央部は中空にする。
- 径81.2 面径77.7 総厚20.2 肩厚16.0 (㎝)
- 1口
- 重文指定年月日:19750612
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 多久頭魂神社
- 国宝・重要文化財(美術品)
現存遺品のうち最大で、かつ製作のすぐれた朝鮮・高麗の作の金鼓である。禅源は私年号とみられ、乙巳年を高麗朝高宗三十二年(一二四五)にあてられる。慶尚南道晉州の寺院にあったもので、日本の正平十二年(一三五七)に対馬に舶載された旨をしるしており、日韓交渉の資料として価値高いもの。