刀〈金象嵌銘備前国兼光(名物大兼光)/本阿弥(花押)〉 かたな〈きんぞうがんめいびぜんのくにかねみつ(めいぶつおおかねみつ)/ほんあみ(かおう)〉

工芸品 / 南北朝

  • 備前国兼光
  • 静岡県
  • 南北朝
  • 鎬造、庵棟、身幅広く、反り浅く大鋒の刀。鍛えは板目肌よく約み、地沸つき、乱映り立つ。刃文は小湾に互の目交じり、小足・葉入り、匂口締りごころに、僅かに小沸つく。帽子は乱込み先小丸。彫り物は表裏に棒樋を掻流す。茎は大磨上、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔1。指し裏目釘孔の下中央に「備前國兼光」、表に同じく「本阿弥(花押)」の金象嵌銘がある。
  • 長83.4 反り2.2 (㎝)
  • 1口
  • 静岡県三島市中田町1-43
  • 重文指定年月日:19590627
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人佐野美術館
  • 国宝・重要文化財(美術品)

いわゆる延文兼光の作。元来大太刀であったものを江戸時代に磨上げ、本阿弥光温が金象嵌で極めを入れたもの。身幅広く大鋒、長寸の南北朝時代の特色ある姿を示し、湾れの刃文にも兼光の特色が顕著に表された名品である。
『享保名物帳』に記載する「大兼光」が本刀にあたり、同書によると太閤秀吉の遺物として藤堂佐渡守(高虎)に贈られたもので、後に徳川将軍家に伝来したものという。

刀〈金象嵌銘備前国兼光(名物大兼光)/本阿弥(花押)〉 かたな〈きんぞうがんめいびぜんのくにかねみつ(めいぶつおおかねみつ)/ほんあみ(かおう)〉

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