工芸品 / 奈良
- 大阪府
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奈良
- やや灰色がかった白色素地土の陶質の壺。口は大きく、低く、胴は肩の張った蕪に近い形をし、丸みを帯びた底に、「八」字形に裾の開いた高台をつけたいわゆる薬壺形。全体に白化粧をし、外表には所々白地をのこして緑釉を施す。土中していたため、釉色はかせて銀化しているところもあり、剥落部分もある。裾、高台にはもとの色調がうかがわれる。口縁二カ所に繕いがある。
- 高17.5 口径14.3 胴径25.0 底径15.5 (㎝)
- 1口
- 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
- 重文指定年月日:19630701
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 大阪市
- 国宝・重要文化財(美術品)
本壺は、奈良出土と伝えるのみであるが、奈良時代の窯器の特色を備え、いわゆる奈良三彩の数少ない完器の一つとして貴重である。