石燈籠 いしどうろう

工芸品 / 鎌倉

  • 滋賀県
  • 鎌倉
  • 花崗岩製。六角形、円筒竿。基礎は、各格狭間中に花瓶に挿した三茎の蓮華と開花蓮を交互に彫る。上端に六角一段の造出を設け、その上に単蓮華文を彫り、竿の周りに輪状の造出しをつける。竿は三節にわけ、上下は帯二条、中央は三条とするが、上下は両端を中央は中の一条を不当する。中台の下端は薄肉の単蓮華文を彫り、その下に丸形一段の造出をつける側面は下方が裾開き状に大きくなるが風化があり、文様不明。下端の単蓮華文の弁先が側面より大きく外に喰い出す。
    火袋は上中下の三段にわけ、中段は相向かう二面を火口とし、残りの四面には蓮台上に円窓をあける。上下の格段は各面を二区にわけ、上段には横連子、下段には格狭間をつける。笠は子持三条の降棟をつけ、その先に渦巻き文刻みの蕨手を設け、軒裏の垂木形は二段とする。露盤は風化して丸形を呈しているが、原形は六角形。宝珠と請花は一石で造る。請花は複蓮華形とする。
  • 総高225.0cm 基礎高32.4cm 竿高73cm 火袋高40cm 笠高30.3cm
  • 1基
  • 滋賀県大津市坂本5-13-1
  • 重文指定年月日:19640128
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 西教寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

六角形、円筒竿の石燈籠である。本石燈籠は、本坊の前庭に据えられている。もと信楽の浄福寺にあったのを享保16年に移建したと伝えている。全体に風化の跡があるが、ほとんど完存し、重厚な姿をした優作である。

石燈籠

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