歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 元
元代の著名な禅僧中峰明本(一二六二~一三二二)が、豊後国守護であった大友直庵(貞宗)に宛てた書状(全文十四行)で、書翰と砂金を贈られたことに対する謝意と、併せて自身の頂相に自賛を需められた旨を述べている。 文中の晦禅人は豊前出身の無隠元晦のことで、わが国の武将と中国禅僧の交遊を伝えた墨蹟はきわめて伝存稀れであって、本幅は当代随一の禅僧と九州の有力御家人との交流を示した遺墨として珍しい。
月江正印墨蹟〈与友雲士思壮行偈/至正四年〓十有九日〉
東陽徳輝墨蹟〈尺牘(〓牋)/二月一八日〉
馮子振墨蹟〈与放牛光林語/〉