絹本著色于公高門図〈渡辺華山筆/〉 けんぽんちゃくしょくうこうこうもんず

絵画 / 江戸

  • 渡辺華山
  • 江戸
  • 1幅
  • 重文指定年月日:19740608
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人福田美術振興財団
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 市の獄吏であった于公は、獄を決するのに公平でだれも恨みとするものがなかった。陰徳をほどこしたから、子孫はきっと名をなし家を興す者があろうと信じ、門を修復の際、四頭立の馬車が通れるほど高大なものを作らせたという。本図はこの前漢書に基づく故事を描く。制作にあたってかなり苦心したことは現存する画稿類からも推察され、綿密な描写をはじめ独自の鳥瞰的画法を駆使した構図や平明な賦彩などに特色があり、崋山最晩年の優作というに恥じない。

絹本著色于公高門図〈渡辺華山筆/〉

ページトップへ