絹本淡彩花鳥図〈陳子和筆/〉
けんぽんたんさいかちょうず
絵画 / 明
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陳子和
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明
- 2幅
- 重文指定年月日:19760605
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 東海庵
- 国宝・重要文化財(美術品)
陳子和は弘治(一四八八~一五〇五)の頃、張平山一派と同時期に活躍したと考えられる明時代の画家で、山水、人物、花鳥を描き、在野の画家として相当に評価されていた。
本図は花鳥画の作例であるが、芦雁図に見る粗い表現は林良に比すべき特色を持ち、また群鴉図の岩壁の構成と表現には張平山との類似性が認められ、当時の浙派の画風をよく伝えると共に、その写景に対する感覚は陳子和の力量を十分に示している。陳子和の代表作であると共に、浙派の注目すべき一作といえよう。