S47-5-105伝[[飛鳥板蓋宮]あすかいたぶきのみや]跡.txt: 飛鳥板蓋宮の所在地については、いくつかの説があるが、そのうちで遺構の存在が確認されているものは、飛鳥川東岸の現在の岡部落北方の平坦地である。
この地域では、昭和34年以来継続的に調査が実施されており、多くの遺構遺物の検出をみている。その中心部とみられるのは、この平坦地の南西寄りの部分で、東西約130メートル、南北230メートル以上と推定される回廊をめぐらす一郭をなしており、そのほかにも遺構は広く分布している。現在なおこれらの遺構が飛鳥板蓋宮のものだとする確証はあがっていないが、出土した遺構が古代の宮殿関係のものであることは確実であり、飛鳥地方の歴史を考えるうえで重要なものである。