木造無外如大坐像

彫刻 / 鎌倉

  • 鎌倉
  • 1躯
  • 重文指定年月日:19730606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 宝慈院
  • 国宝・重要文化財(美術品)

京都尼五山【あまござん】の第一景愛寺【けいあいじ】の開山無外如大の頂相【ちんそう】である。如大は秋田城介泰盛の女で、金沢実時に嫁したが、夫の死後美濃松見寺で出家し無外と号し、無学祖元【むがくそげん】(仏光国師)に参禅してわが国女人嗣法の最初となった人である。本像は檜材、寄木造【よせきづくり】、彩色で眼に玉眼を嵌入するほぼ等身の像である。面貌の彫り口はまことにリアルで老女性の面相の特色を見事にとらえている。その製作は禅尼の寂年(永仁六年-一二九八)をさほど隔たらぬ頃として誤りないであろう。数少ない禅尼像の優品として貴重なものである。なお本像は当院の阿弥陀如来坐像と共に景愛寺から移座されたと伝えられる。

木造無外如大坐像

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