木造十一面観音立像
もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう
彫刻 / 鎌倉
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鎌倉
- 1躯
- 重文指定年月日:19780615
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 勝竜寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
全高四〇センチ程の小像で、矧付の頭上面を除いて本躰から台座に至るほぼ全容を堅木の一材から彫成し、大方を素地のままに仕上げるものである。製作は鎌倉時代と考えられるが、尺余の像高といい、縷刻の精緻さといい、平安時代前期に盛行した檀像彫刻の伝統をよく伝えている。鎌倉期のこの種遺例は極めて少なく、しかも秀れた製作のものとして高く評価される。