工芸品 / 平安
身は大形の剣で先が張らず、茎は短小で、筋違鑢に〓鋤の目が交り、古い様式を示しており、さらに刃文は刀身中程より上半に焼を入れ、直刃調で匂口がうるんでいるなど正倉院刀中にこれに結ばれるものがあり、大和伝を示した平安時代の古剣である。三鈷柄は鋳銅製で鈷の強く張った鎌倉時代末期のものである。
三鈷柄剣
三鈷柄剣〈銘重吉入道作/元亨二二正月七阿闍梨頼宣〉
重吉入道
蕨手刀子