桐竹鳳凰蒔絵文台及硯箱
きりたけほうおうまきえぶんだいおよびすずりばこ
工芸品 / 安土・桃山
- 東京都
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桃山
- (文台)総体を梨地にし、甲板の表は研出、高蒔絵に金銀切金、金銀金貝、極付の手法を交えて、雲、土坡に桐竹、岩に紫陽花を描き、金板の鳳凰を貼る。筆返しは沃懸地に唐草蒔絵金切金置、甲板の縁は金沃懸地に銀胴魚々子地桐竹枝文八双金具を打ち、金銀切金置の四脚には銀胴覆輪、先に銀銅魚子地桐花文彫金具を打つ。
(硯箱)削面取り、被蓋造りの方形に近い硯箱。身には左右に懸子の筆舟を置き、中央硯台上に羽毛を付した卵形銀胴水滴をすえ、沃懸地縁の硯を嵌める。蓋の表裏、側面、筆舟には文台と同手法で桐竹鳳凰を描く。
- 文台 縦35.0 横59.2 高92.0
硯箱 縦24.6 横23.1 高6.1 (㎝)
- 1具
- サントリー美術館 東京都港区赤坂9-7-4東京ミット゛タウンカ゛ーテ゛ンサイト゛
- 重文指定年月日:19610217
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 公益財団法人サントリー芸術財団
- 国宝・重要文化財(美術品)
各種の技法を用いた豪華な作で、秀吉が模造させたと伝える上杉家献上の蔦細道蒔絵文台及び硯箱と手法が似ており、時代の趣をよく示す佳品。分台と硯箱と一具をなすもののうちでも古いものである。