小倉山蒔絵硯箱 おぐらやままきえすずりばこ

工芸品 / 室町

  • 東京都
  • 室町
  • やや長方形、合口造り、削面取りの箱で、口縁に錫置口をめぐらし、身には中央に兎形銅製水滴と長方硯を置き、右は枠下水とし、左に懸子を納める。総体黒漆塗りとし、蓋表には肉合研出蒔絵を主とし金銀切金を交えて小倉山の景を大きく表し、削面は沃懸地に菊唐草文を描き切金を散らす。蓋裏は梨子地に住吉神社の社頭と蓋表と同じ手法で表し、一部に金・銀・錫金貝を交えている。身の懸子枠下水には梨子地に竜田川の図を研出蒔絵で表す。
  • 縦25.8 横23.0 高4.2 (㎝)
  • 1合
  • サントリー美術館 東京都港区赤坂9-7-4東京ミット゛タウンカ゛ーテ゛ンサイト゛
  • 重文指定年月日:19530331
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人サントリー芸術財団
  • 国宝・重要文化財(美術品)

肉合研出蒔絵を始め各種の精妙な手法を駆使し、空間の黒地を巧みに生かした閑雅な意匠構成など、室町時代の硯箱の中でも出色の作。

小倉山蒔絵硯箱

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