左近の桜 さこんのさくら

工芸技術 その他 / 昭和以降

  • 林駒夫  (1936~)
  • はやし こまお
  • 平成18 / 2006
  • 高35.0
  • 1躯
  • 文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
  • 第54回日本伝統工芸展
  • 国(文化庁)

 京都御所の紫宸殿の正面階段の東側に植えられた左近の桜の化身をイメージした作品。
 本作品は、桐の木屑と生麩糊を練り合わせた桐塑を素材として制作された。その技法は、水分を含んだ状態では粘土状だが、乾燥すると木材のように硬くなる桐塑の特質を利用したもの。桐の角材から人形の土台となる形を削り出した上に桐塑を盛りつけ、乾燥後更に細部を削って人形本体を造形し、さらに、胡粉による地塗り、置き上げ、磨きを経て下地を乾燥させ、和紙や表具用水衣地を貼り付けて衣裳とする。最後に眉、目、唇を描き込んで完成となる。
 平成18年度文化庁工芸技術記録映画「桐塑人形‐林駒夫のわざ‐」の対象作品である。

左近の桜 さこんのさくら

ページトップへ