S49-01-007浦間茶臼山古墳.txt: 岡山県の東部を流れる吉井川は児島湾にそそいでいる。浦間茶臼山古墳は、その下流右岸の小丘陵の先端に築かれた前方後円墳である。
墳丘は、前方部を東におき、全長約125メートルをはかり、3段築成の状況等、全体に墳形の遺存は良好である。内部主体は明治年間に盗掘をうけ、その詳細は明らかでないが、後円頂部に、主軸に対し直角方向にあった竪穴式石室の存在を推定することができる。また、当時の出土品の大部分は散逸しているが、銅鏃の出土等が知られている。
浦間茶臼山古墳は、吉備地方の山陽道沿い地域における古墳時代前期の古墳として代表的なものといえる。