絹本墨画漁夫図〈張路筆/〉 けんぽんぼくがぎょふず

絵画 / 

  • 張路
  • 1幅
  • 重文指定年月日:19740608
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 護国寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

張路【ちようろ】は、大梁(河南省開封県)の人で、字を天馳【てんち】といい、平山【へいざん】と号した。淅派【せつば】の代表的画家で、呉偉【ごい】後の第一人者と目され、その山水画は戴進【たいしん】の風致があると評されている。筆法は遒勁【しゆうけい】で、そのために呉派の文人からはたびたび非難の対象となったが、描写力はきわめて高いものがある。本図は南宋院体山水画の構図法を学んだ作品であるが、その表現描写は優れ、漁夫の網を打たんとする緊張の一瞬がよくとらえられている。彼の代表作の一つにあげられる。

絹本墨画漁夫図〈張路筆/〉

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