絵画 / 江戸
岡田半江(一七八二/天明二年-一八四六/弘化三年)は江戸時代後期の文人画家【ぶんじんがか】で、本図の描かれた天保十二年は半江六十歳で晩年にあたる。図上の賛によると本図は、中国明【みん】時代の文人画家董其昌【とうきしよう】の「暁靄起鴉図【ぎようあいきあず】」にならって描いたものという。筆致と構図を繊細に整え、洗練さを加えた画風は後期文人画の特色をよくそなえたもので、半江の代表作にあげられる。
紙本墨画籠煙惹滋図〈浦上玉堂筆/〉
浦上玉堂
紙本墨画瀟湘八景図(東山清音帖)〈池大雅筆/扇面十六(絵八、対題八)〉
池大雅
絹本淡彩山中結廬図〈浦上玉堂筆/寛政四年の自賛がある〉