木造馬頭観音坐像

彫刻 / 平安

  • 平安
  • 1躯
  • 重文指定年月日:19800606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 馬居寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

三面八臂【さんめんはつぴ】、右膝を立てて坐る等身の馬頭観音像である。頭体根幹部は檜の一材から木取りし、前後に割矧【わりは】ぎ、さらに頸部で割離して、内刳【うちぐ】りを施す。総体に温雅な表現を示すが、素朴な顔立ちとやや硬い彫法に地方色が窺え、制作は十二世紀前半頃と考えられる。本体は指先と持物、裳先を後補するのみで、保存が良く、光背や台座蓮弁の一部にも当初のものを伝えている。

木造馬頭観音坐像

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