工芸品 / 南北朝
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南北朝
- 小札は錆地盛り上げ黒漆塗の本小札で、鉄一枚交ぜとする。威し毛は浅黄糸で、耳糸は不明、畦目と花緘は啄木組糸で、菱縫は紅糸である。仕立ては立挙の前が二段、後ろが三段、衝胴が四段で草摺は脇楯とも四間五段下り。金具廻、韋所は牡丹獅子文の藍染韋で包み、裏は五星文、獅子牡丹文染韋で包む。
小縁は紅五星韋をめぐらし、伏縫は白、浅黄、紫と白紺、紫の色糸で施す。化粧板は菖蒲韋包で、紅、白綾の水引を施し、鍍金の覆輪を廻らす。八双鋲は鍍金魚子地に桐枝文の毛彫地に桐紋鋲を打つ。栴檀板、鳩尾板および大袖は欠失。
- 胴高32.0 胴廻91.5 草摺高24.0 胴幅57.0 (㎝)
- 1領
- 重文指定年月日:19590627
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 防府天満宮
- 国宝・重要文化財(美術品)
防府天満宮の重要文化財、浅黄糸威褄取鎧と同種のもので、同形、同様の仕立てである。大袖が欠失するものの、南北朝時代の数少ない式正鎧の一つとして貴重である。