刀〈銘慶長九年十一月吉日信濃守国広作/依賀茂祝重邦所望打之〉 かたな〈めいけいちょうくねんじゅういちがつきちじつしなののかみくにひろさく/かもしょもうによりこれをうつ〉

工芸品 / 安土・桃山

  • 信濃守国広
  • 兵庫県
  • 桃山 / 1604
  • 鎬造、三ッ棟、重ね薄く、反り浅く、中鋒が延びた刀。鍛は板目肌が僅かに流れ、肌立ち、地沸つく。刃文は湾れに互の目、尖刃交じり、砂流・金筋かかり、物打上やや出来賑やかに足入り、叢沸がつく。帽子は乱込み掃きかけ、沸荒く先小丸に返る。茎は生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。表棟寄り、裏に銘を切る。
  • 長65.2 反1.4 (㎝)
  • 1口
  • 兵庫県西宮市苦楽園三番町14-50
  • 重文指定年月日:19550202
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人黒川古文化研究所
  • 国宝・重要文化財(美術品)

身幅がやや広く、反り浅く、鋒がやや延びた南北朝風の姿をとどめる。やや短く造り、桃山時代の様式を示している。鍛えは板目が流れて肌立ち、浅い湾れの刃文を焼いて叢沸のついた点は、南北朝時代の志津兼氏の作風に似る。

刀〈銘慶長九年十一月吉日信濃守国広作/依賀茂祝重邦所望打之〉

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