五重塔初重壁画(板絵著色) ごじゅうのとうしょじゅうへきが

絵画 / 平安

  • 平安 / 951
  • 18面
  • 重文指定年月日:
    国宝指定年月日:19760605
    登録年月日:
  • 醍醐寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

醍醐寺五重塔壁画は、天暦五年(九五一)十月塔の竣工と共に成ったもので、平安時代における壁画として平等院鳳凰堂のそれに並び最も重要な遺例にあげられる。壁画は塔初重内部の心柱覆板、四天柱、連子窓及び腰羽目板に両界曼荼羅の諸尊と真言八祖(善無畏を欠く)をきわめて効果的、立体的に配置し、絵の描写は平安前期以降の密教絵画の伝統にねざしながらも優美かつおおらかな藤原新様式の萠芽を窺わせ、新旧両様式の交錯する十世紀の基準作としてその価値は甚だ高い。

五重塔初重壁画(板絵著色)

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