横田下古墳 よこたしもこふん

史跡 古墳

  • 佐賀県
  • 唐津市浜玉町
  • 指定年月日:19510609
    管理団体名:
  • 史跡名勝天然記念物

山麓の丘陵を利用して営まれた円墳で内部に横穴式石室が存する石室は玄室と羨道との二部に分れ壁は何れも扁平な切石の平積によるもので、玄室はその上部は次第に縮約して三枚の巨大な石材の横架による天井部に達している。羨道は現在西側壁の一部が破壊されて出入の場所になっているが羨門とみなされる部分は旧状をとどめ一枚の枚石によって閉塞されている。玄室内に扁平枚石の組合せになる三箇の石棺があり、奥壁に接して存する第一石棺は蓋石を具へその南側石はこれに並列する第二石棺の北側壁を構成し第三石棺は別に玄室の西側壁に平行して存する。大正十三年項発見され第一石棺から鏡鑑、勾玉、第二石棺から筒形銅器、鉄鏃、短甲等、第三石棺から、土師器等が検出され他に総じて八体分の人骨が存したという。
墳丘は通有の形式であるが、石室及びその内部における石棺の配置構造は我が国の古墳の中でも特殊な地位を占めており、古代文化を知る上に重要な遺跡である。

横田下古墳

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