太刀〈銘信房作/〉 たち〈めいのぶふささく〉

工芸品 / 平安

  • 信房
  • 山形県
  • 平安
  • 鎬造、庵棟、鋒詰まり、腰反高く踏ん張りのある立ち姿である。鍛は小板目、地沸つき、所々に湯走りごころがあり、乱れ映立つ。刃文は小乱れに足葉頗りに入り、小沸よくつき中程から上は特に変化に富み、焼幅広く、帽子は焼き深くほとんど一枚で火焔ごころがある。茎は生ぶ雉子股形となり、切の鑢目つき、表鎺、下棟寄りに銘がある。
  • 長76.0 反り2.3 元幅2.8 先幅1.5 鋒長2.3 (㎝)
  • 1口
  • 致道博物館 山形県鶴岡市家中新町10-18
  • 重文指定年月日:19310119
    国宝指定年月日:19520329
    登録年月日:
  • 公益財団法人致道博物館
  • 国宝・重要文化財(美術品)

信房は備前の古名工の中に同名二人あり、一人は古備前、一人は初期一文字という。いずれの作かはまだ定まっていないが、現存する信房作中では最も古雅で出来が優れている。
酒井忠次が戦功により徳川家康から拝領し、代々庄内藩主酒井家に伝来した。

太刀〈銘信房作/〉

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