工芸品 / 鎌倉
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来国次
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鎌倉
- 平造、三つ棟、身幅広く僅かに反り、寸延びの姿。鍛小板目肌約み僅かに表裏来肌あらわれるも、地沸つき地景入り、地鉄冴える。刃文、小湾れに互の目交じり足葉よく入り、匂深く小沸つき、所々に砂流金筋かかる。帽子湾れ込み、先尖りごころに僅かに返る。彫物表裏棒樋に連樋を掻流す。
茎生ぶ、先栗尻、鑢目切、目釘孔一、中央に三字銘。
- 身長32.7 反り0.1 元幅3.3 茎長9.7 (㎝)
- 1口
- 重文指定年月日:19370525
国宝指定年月日:19550202
登録年月日:
- 個人
- 国宝・重要文化財(美術品)
来国次は短刀の作を最も得意とし、太刀は数も少なく短刀ほどに出来たものは少ない。本短刀は同作中最も大振りで刃文も大らかに、沸つき華やかな作風を示し、相州伝の影響が強く感じられる。