勧学院客殿 かんがくいんきゃくでん

建造物 住居建築 / 安土・桃山

  • 滋賀県
  • 桃山 / 1600
  • 桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、妻入、正面軒唐破風付
    中門 桁行一間、梁間一間、一重、切妻造
    総こけら葺
  • 1棟
  • 滋賀県大津市園城寺町
  • 重文指定年月日:19010327
    国宝指定年月日:19521122
  • 園城寺
  • 国宝

勧学院客殿 一棟

 勧学院は園城寺塔頭の一つであって、客殿は慶長五年(一六〇〇)の建立である。光浄院客殿(国宝)と外観はほとんど同じであるが、規模はやや大きく、内部は光浄院が二列の空からなるのに対して、こちらは三列からなっている。上段の突出部がなく、十二畳の一の間には正面に床をとり、その北隣の十畳に床及び付書院を設けているなどの相違があるが、広縁及び中門の存在、車寄部分の手法などはまったく同じである。光浄院客殿とともに桃山時代建築の遺構としてその意義はきわめて大きい。

【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

勧学院客殿

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