- 一文字
- 愛知県
- 鎌倉
- 鎬造、庵棟、反浅く中鋒。鍛小板目肌よく約み、乱映り立つ。刃文大丁子互の目交じり、足葉頻りに入り、華やかに匂深し。帽子乱込み、表殆ど焼詰め、裏小丸。茎大磨上、先栗尻浅し。鑢目浅き勝手下がり。目釘孔三。無銘。
- 身長61.8 反り1.8 元幅2.8 先幅21. 鋒長3.2 茎長15.5 （㎝）
- 1口
- 徳川美術館 愛知県名古屋市東区徳川町1017
- 重文指定年月日:19540320
国宝指定年月日:
登録年月日: - 公益財団法人徳川黎明会
- 国宝・重要文化財(美術品)
鎌倉中期の備前一文字派の作で、個名はもとより明らかでない。鍛頗る良く、匂口やわらかに冴えた同派の代表的名刀である。大磨上無銘ではあるが、その優秀な出来と健全さとはそれを補ってなお余りあるものであおる。享保名物帳に所載する南泉一文字である。
