刀〈無銘(吉岡一文字)/〉
かたな〈むめい(よしおかいちもんじ)〉
工芸品 / 鎌倉
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吉岡一文字
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鎌倉
- 鎬造、庵棟、反浅く中鋒。鍛抄板目よく約み、乱映り立つ。刃文丁子、互の目交じり、飛焼入り匂口締まりごころに小足、葉頻りに入る。帽子表乱込み、一文字風に返り、裏乱込み先小丸。彫物表裏に坊樋を掻通す。茎大磨上、先切、鑢目切、目釘孔一。
- 身長69.0 反2.1 元幅3.0 先幅2.2 (㎝)
- 1口
- 重文指定年月日:19570219
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 国宝・重要文化財(美術品)
鎌倉時代中期から末期にかけて、備前国吉岡に栄えた一文字派の作。大磨上ながら、乱映が見事に立っている点は、鎌倉時代の備前刀の特色であり、華麗な丁子に互の目、尖り刃が交じり、飛焼のある刃文はこの派の見所である。出来が優れ、地刃の健全なものである。