金銅春日鹿御正体 こんどうかすがしかみしょうたい

工芸品 / 南北朝

  • 京都府
  • 南北朝
  • 総高108.0㎝ 鏡板形23.7㎝
  • 1躯
  • 細見美術館 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
  • 重文指定年月日:19640128
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人細見美術財団
  • 国宝・重要文化財(美術品)

春日の鹿御正体は影向御影の一種で、鹿島よりの影向説に因んでつくられたものである。絵画にはいろいろの作例があるが、金工品としてこれ程雄大なものは恐らく唯一の遺例であろう。鋳金技法上のむつかしい点を克服し、鹿や榊の複雑な姿態を巧みに表現し、仕上げも丁寧である。掛鏡に画かれた本地仏のうち中央の鹿島明神のそれは通例は釈迦であるが、これは印相からすると弥陀らしく見える。春日講の講中で礼拝されたものであると言われている。

金銅春日鹿御正体

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