歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉
華厳宗中興の祖として名高い明恵上人高弁が自身でみた夢を書き留めた夢記四通を一巻としたものである。第一通は建永二年(一二〇七)五月廿九日、第二通は承元三年(一二〇九)三月八日・廿六日、四月十日・十一日・十二日、第三通は建暦元年(一二一一)十二月六日・十日・十六日、(建暦二年)正月十日乃至二月廿六日、第四通は(年月未詳)廿一日の各夢記を収め、それぞれ高弁三十五、三十七、三十九歳の記録である。本巻は高弁の史実を補う記事を含み、彼の学問、思想、あるいはその人間性を伝える根本史料として注目される。
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高弁夢記
明恵(高弁)
明月記〈建久十年春/自筆本〉