歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 平安
旧巻子装【かんすそう】を折本【おりほん】に改装した法華経八巻で、料紙は金銀箔を散らした薄紫・濃萠黄・朽葉【くちば】・白茶・白の各色変り斐紙(裏濃色)を順に継ぎ合わせ、淡墨界中に一紙二十七行、一行十七字に書写している。筆者は詳かにしないが別巻寄合書に書写されたその書風は平安時代末期のものと考えられ、この種の装飾経としては全巻完存した遺品として稀有のものである。
色紙阿弥陀経
解深密経巻第四(金砂子色麻紙)
無量義経