大江橋及び淀屋橋は、大阪市の設計と「大江橋及淀屋橋意匠設計図案懸賞競技」で一等を受賞した大谷龍雄の案に基づき建設され、昭和10年4月に竣工した。鉄筋コンクリート造アーチ橋で、御堂筋が、中之島と交差する交通と景観の要所に建設された、大阪市第一次都市計画事業を代表する橋梁の一つで、近代大阪の都市形成史上、高い価値が認められる。
また、周辺景観との調和を意図した意匠設計競技が行われるとともに、地下鉄御堂筋線と一体的に建設されたことにより特殊な基礎構造をもち、橋梁デザイン史及び技術史上の意義も認められる。